足袋沓や跣足袋と言って足袋が靴として使われる事もあります

足袋って言うと日本の靴下ってイデアあるじゃないですか?

「襪」から発展した草履用の襪 と言われていますが、これは違う。

 

本来は靴下の様な役割ではなく、草鞋と足の間に挟む「足カバー」だったんですよ。

 

草鞋掛け・打ち掛け・甲掛けと呼ばれるカバー的な役割で作られました。

カバーなので底はありません。

そう靴下じゃないんですよ。(重要)

 

このカバーに足底が縫い付けられて足袋になったんです。

 

でも靴として使われる様にすらなるんですよねぇ・・・

 

この足袋、名前の由来は「単皮」であり、古い単語を残す方言でも「たんび」って言われます。

そして名の通り革で出来てるんですよ。

革足袋って言いまして、昔は革足袋の方が多かったそうです。

 

しかし江戸時代になると

「足袋沓」

と言われるものが出てきます。

革製の丈夫な足袋に靴底を付けたものです。

 

これでも驚きなんですが、高温多湿な日本では悪臭が染み付く革製品は好まれない為、布で作られます。

布で作られた足袋で地面を歩くんですね。

この足袋を跣足袋と呼んでいたそうです。

勿論すぐ破れるじゃないですか?

そう、破れるから石底・刺底っていう足袋底が開発されたんです。

 

不思議と思うでしょう?

当時の人達にも不思議だったそうですが、結構流行りもしたみたい。

たびはだし っていうファッションスタイルとして認識されるようになるんですよ。

 

この跣足袋なんですが、地下足袋の昔のパッケージにも「跣足袋」って書かれてるものが残ってたりします。

つまり地下足袋のルーツは上述の足袋沓に始まりがあるんです。

 

足袋を地面に付けるのが不自然と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実は伝統衣装の一種なんですよ。