2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

籠手という着物 和服に於ける「船頭籠手」・「弓籠手」などの衣服

平安時代の雅楽を再現した動画 今の雅楽は江戸時代初期辺りから

雅楽と聞くと越天楽を思い浮かべる人もいらっしゃるでしょう www.youtube.com このゆったりした不協和音の音楽性に魅了される方も多いと存じます しかしこの遅い演奏は平安時代の雅楽とは違う演奏で、もはや「別の曲」と言っても差し支えない程違います 実は…

江戸時代の雨の着物 合羽と「正体不明」の着物 万月堂と石川豊信

ちょっと江戸時代の絵を探っていると、こんな絵に出くわしたんです 作は万月堂という絵師だそうですが、右と真ん中奥の人の着物を見て下さい 明らかに帯のない留め具に因る着物です この形式の着物は珍しいです なにせ日本の服飾文化は頑なにベルトに依る固…

江戸時代の楽器「胡弓」で演奏した曲 6曲まとめ 二胡弓とは違う楽器

胡弓という楽器があります 江戸初期にはあったようですが起源は定かでなく、東アジアの楽器が由来と考えられています www.youtube.com よく中国の楽器「二胡弓」と混同されますが、これは「胡弓」という言葉が「似た形式の擦弦楽器の総称」として使われた言…

江戸時代、夫婦・親子の愛情を表現した2曲「鶴の巣籠」「鹿の遠音」

音楽にはテーマに合う「感じ」で作曲する と言った手法がよく取られます 例えば夏なら「夏の感じがする」って曲とか、ラブソングなら「ラブソング感がある」とか でもこういった感性はその時代に話題になったり、流行したりした音楽の影響で「そんな感じがす…

蔵の窓

江戸時代の服にはポケットがないと言われるが「どんぶり」というのがあった

ハイこれ結論からドーン! kotobank.jp 江戸腹掛と呼ばれる服です 時代劇で大工が着てるエプロンみたいなタンクトップみたいな服と言えば解りやすいでしょうか エプロンのポケットと同じ様な位置に「どんぶり」というポケットがあるんです ここから大雑把に…

江戸時代はボタンが付いた服がないと言われますが、実は割とあります

着物にボタンが無いのは何故? という話がありますが、厳密には「日本伝統服飾」の「着物・和服」に当てはまる服には付いてます 時期としては戦国時代末期から江戸時代初期 南蛮伝来でボタンが来てからは「南蛮服を模した和服」に使われる様になりました で…

蔵の窓は軽量化すれば、一般にも普及させられるのでは? と思い空洞化してみようと思った

江戸時代から続いて蔵の窓に使われる「蓋」なんですが、防火壁でもある為に大変分厚く、土と漆喰で重い物になっています 具体的に言うと、一人で開けるのも困難なレベルの重さらしいです その為、耐震性の問題等がある事も相まって外す蔵も多い様です 貴重な…

蔵の扉の正式名称なんですけど、これは厳密には「蓋」です

蔵の窓や扉の正式名称ってサジェストに出るんですよ そんな蔵の窓・扉なんですが、これは厳密には「戸」ではなく「蓋」と言われていましたし、役割も「蓋」なんです 簡単に言いますと、この「蓋」とは別に「窓の戸」が内側にあるんです 玄関の扉もそうなんで…

江戸時代の庶民の豪邸「蔵造り」とは? 見栄え重視の建築様式「蔵造り」の話

よく「江戸時代 庶民 家」とか検索されてますよね そんな画像検索で出てくる画像は、臆面も排して言うと「みすぼらしい」と言った物が散見されます 剥き出しの木材で作った家に、扉には紙と木で作った障子を使う等、大変貧しい物がイデア化されています 実は…