平安時代と現代の雅楽を同時再生する

平安時代の雅楽は今の雅楽とは違う テンポが速い 故に同曲でありながら全く別の音楽になる 寒鴉葦考としては平安期と現代の雅楽を同時に演奏した曲などを構想するも、演奏できるわけもなし 諦めて同時再生で我慢する ↓平安時代の雅楽の再現 www.youtube.com …

日本の机・椅子の復元事例

www.hidanokagu.jp 奈良時代には椅子と机があり、事務作業に使われていたとされる。 衛生問題である事からマッカーサーはテーブルを日本に普及させたと言われ、今日に至る。 しかし古典文化を取り上げれば、車輪の再発明になってる点でもある。 日本古来のテ…

着物・和服に於ける アメリカナイズド・西洋化による伝統性の欠如・文化価値低下

この記事を読んで、「着物警察が書いた記事」と誤解される方が多いと思いますので、予め明言しておきます。 私が言いたいのは現代に着物マナーと呼ばれる嘘マナーが如何に間違っているかであって、ここに記載された通りにしろという強要を目的とした記事では…

明治時代の「大久保利通の葬儀」と「日本が喪服を黒に変えたきっかけ」 最悪なマナー違反と何でもアリな現代喪服の実情

crd.ndl.go.jp 喪服というのは礼装に於いて最も重要視される衣装とされます。 使者に対する冒涜を許さない事が目的なのでしょうか、現行法では墓に乗る事が違法とされていたり、葬儀の進行を妨害する事が違法とされています。 それほど死者に対しては礼節が…

マナー・礼儀作法を決める正当性がある基準4つ 嘘マナーを認めると自作マナーも認められる正当性がある

マナーや礼儀作法と言った他者に対して礼節を示す言動は、明確な基準がある訳ではありません。 ですが最低限の破ってはいけないルールとして法律等があるのですから、全く基準が無いとは言えません。 そこで明確な基準として4つ挙げる事ができます。 「衛生…

着物の礼装に「襦袢」と「合羽」があれば楽に着られる・着物マナーは嘘マナーとして作られた

着物のマナーは面倒臭い。 そんな風に考えられ、市場規模が衰退するばかり。 面倒臭いのが事実なのだから仕方ありませんが、その面倒臭いマナーを撤廃しないのが一番の問題です。 私はその撤廃の一環として「長襦袢になる前の襦袢を礼装とすれば楽に着られる…

襦袢の発端である南蛮服「gibao」の英語検索と「ダブレット」との関連性

大変長いので結論を先に述べますと 今「襦袢」と呼ばれる服と「本来の襦袢」は全く違う見た目の服 という考察です。 clothroad.hatenablog.jp 襦袢の発端について調べると 「南蛮貿易にてポルトガルから伝来した南蛮服「gibao」の立ち襟を着物から出して洒落…

南蛮服が由来の和服「襦袢」と「合羽」の歴史 「着物警察」に対する批判

襦袢と合羽という和服がありますが、これは南蛮貿易があった中世日本に伝来したポルトガルの服がルーツです。 「gibao」が襦袢になり、「capa」が合羽となりました。 ヨーロッパに普及していた「ジバン」という服のポルトガル語が「gibao」です。 ヨーロッパ…

和室背景素材

採用する主に明治以前の建築要素 各種メモ

外観 蔵造(他素材派生) 蔵造は漆喰のみが正当且つ伝統と誤解されているが、石版を貼り付けた発展派生も確認されており、過度な素材の限定は文化的コンテクストを無視し、発展派生を制限する有害な思想である。 これは蔵造等に限らず、文明に排他される文化産…

恋や愛の意味を持つ日本の俗信 相合傘や貝合せ等

相合傘 玉虫 貝合せ(蛤・貝桶) 鹿と紅葉(花札) 振袖を振る 相合傘 江戸時代 浮世絵・イタズラの落書き等に見られる。 現代のサブカルチャーにも使用される頻度が比較的多く、現代人に親和性が高い。 玉虫 鎌倉時代頃か 中国の書物「本草綱目」にて「吉祥…

建築(和風)を模した棚が欲しい

収納家具の中でも特に代表的存在が棚ですが、シンプルな構造から変化した物ってあまりありません。 色の変更とか絵の描画とか、割と初歩的な装飾からステップを踏んだ例は少ない。 まぁ当たり前ですが無駄な装飾が機能性を阻害する事もしばしばあるので、当…

「和風 窓」でGoogle画像検索しても蔵の窓が出てこない件について

和風建築のイメージは「大きな屋根」と考えられがちで、「壁」や「窓」等に対してこれといったイメージを持たれる事が無いんです。 それだけ認知されてないという事なんですが。 蔵造りという伝統建築様式の窓(厳密には窓の蓋) Google画像検索で「和風 窓…

江戸時代の礼儀作法やマナーの問題 現代で使えない理由

江戸時代はサムライが存在した最期の時代 そんな頃の礼儀作法となるとやはり「由緒正しい」や「伝統」と言った言葉が使われる程の高い格式を持ちます しかし現代社会に於いては広く使われません 使いたくとも使ってはいけない作法が多くある為です それは当…

江戸時代はテーブルで食事する習慣は無いのに、なぜ時代劇では使われているのか

時代劇でよく見られる居酒屋等での食事シーンでは「机」と「椅子」の組み合わせが見られます しかし実際に明治時代に「テーブルとチェアで食事する風習」である西洋文化が入ってくるまで、日本では食事に椅子と机を使う風俗はありませんでした ではなぜ時代…

籠手という着物 和服に於ける「船頭籠手」・「弓籠手」などの衣服

平安時代の雅楽を再現した動画 今の雅楽は江戸時代初期辺りから

雅楽と聞くと越天楽を思い浮かべる人もいらっしゃるでしょう www.youtube.com このゆったりした不協和音の音楽性に魅了される方も多いと存じます しかしこの遅い演奏は平安時代の雅楽とは違う演奏で、もはや「別の曲」と言っても差し支えない程違います 実は…

江戸時代の雨の着物 合羽と「正体不明」の着物 万月堂と石川豊信

ちょっと江戸時代の絵を探っていると、こんな絵に出くわしたんです 作は万月堂という絵師だそうですが、右と真ん中奥の人の着物を見て下さい 明らかに帯のない留め具に因る着物です この形式の着物は珍しいです なにせ日本の服飾文化は頑なにベルトに依る固…

江戸時代の楽器「胡弓」で演奏した曲 6曲まとめ 二胡弓とは違う楽器

胡弓という楽器があります 江戸初期にはあったようですが起源は定かでなく、東アジアの楽器が由来と考えられています www.youtube.com よく中国の楽器「二胡弓」と混同されますが、これは「胡弓」という言葉が「似た形式の擦弦楽器の総称」として使われた言…

江戸時代、夫婦・親子の愛情を表現した2曲「鶴の巣籠」「鹿の遠音」

音楽にはテーマに合う「感じ」で作曲する と言った手法がよく取られます 例えば夏なら「夏の感じがする」って曲とか、ラブソングなら「ラブソング感がある」とか でもこういった感性はその時代に話題になったり、流行したりした音楽の影響で「そんな感じがす…

蔵の窓

江戸時代の服にはポケットがないと言われるが「どんぶり」というのがあった

ハイこれ結論からドーン! kotobank.jp 江戸腹掛と呼ばれる服です 時代劇で大工が着てるエプロンみたいなタンクトップみたいな服と言えば解りやすいでしょうか エプロンのポケットと同じ様な位置に「どんぶり」というポケットがあるんです ここから大雑把に…

江戸時代はボタンが付いた服がないと言われますが、実は割とあります

着物にボタンが無いのは何故? という話がありますが、厳密には「日本伝統服飾」の「着物・和服」に当てはまる服には付いてます 時期としては戦国時代末期から江戸時代初期 南蛮伝来でボタンが来てからは「南蛮服を模した和服」に使われる様になりました で…

蔵の窓は軽量化すれば、一般にも普及させられるのでは? と思い空洞化してみようと思った

江戸時代から続いて蔵の窓に使われる「蓋」なんですが、防火壁でもある為に大変分厚く、土と漆喰で重い物になっています 具体的に言うと、一人で開けるのも困難なレベルの重さらしいです その為、耐震性の問題等がある事も相まって外す蔵も多い様です 貴重な…

蔵の扉の正式名称なんですけど、これは厳密には「蓋」です

蔵の窓や扉の正式名称ってサジェストに出るんですよ そんな蔵の窓・扉なんですが、これは厳密には「戸」ではなく「蓋」と言われていましたし、役割も「蓋」なんです 簡単に言いますと、この「蓋」とは別に「窓の戸」が内側にあるんです 玄関の扉もそうなんで…

江戸時代の庶民の豪邸「蔵造り」とは? 見栄え重視の建築様式「蔵造り」の話

よく「江戸時代 庶民 家」とか検索されてますよね そんな画像検索で出てくる画像は、臆面も排して言うと「みすぼらしい」と言った物が散見されます 剥き出しの木材で作った家に、扉には紙と木で作った障子を使う等、大変貧しい物がイデア化されています 実は…

愛の象徴としての「ハマグリ」「タマムシ」 日本古来の愛の形と色

世界各国、特有の文化があり、人の愛を示す模様やマーク等も多岐にわたるものです さて今回は日本文化に於いて、そんな人の愛を示す「象徴」のお話 現代に於いてハートマークは西洋由来であるにも関わらず、アジア・アフリカ等の地域を問わずに用いられる「…

蔵造りと兜造り

何分忙しいものでして、ろくにタイピングできずにおります 最近は日本の建築文化等にも興味が釣られる次第でして、民家建築や漆喰の建築等に心惹かれています 拙いながらも作ってみました兜造りの蔵造り 日本の建築というと「城」「仏塔」等が盛んに挙げられ…

昔の日本の椅子・腰掛文化 座敷伝統による問題

日本は座敷文化で、椅子がない よく言われますが、不自然な話です 時代劇の描写ですら「茶屋の縁台」と言う赤い椅子が出ます 戦国時代の武将も折りたたみの椅子なんて使っている始末 日本の風俗にも「何かに座る」という発想や感覚は間違い無く有るんですよ …

江戸時代、冬に着ていた着物「合羽」 コートと違って室内で着る事もある

昔の人がどんな生活をしていたかという話で「服装の話」はよく挙げられます その中でも冬季の寒い中で、どんな格好をしていたかという事を記します まぁ習慣としては至極当然な話で「重ね着」が一般的でした 稀に「えっ!?お着物はもっと厳かに着る物なんじ…