江戸時代はテーブルで食事する習慣は無いのに、なぜ時代劇では使われているのか
時代劇でよく見られる居酒屋等での食事シーンでは「机」と「椅子」の組み合わせが見られます
しかし実際に明治時代に「テーブルとチェアで食事する風習」である西洋文化が入ってくるまで、日本では食事に椅子と机を使う風俗はありませんでした
ではなぜ時代劇で食事をするシーンでは椅子と机があるのか
私が考えるに原因は「衛生問題」ではないでしょうか
実は江戸時代の外食は不衛生な風俗があるのです
それが「座っている縁台に食べ物を置く」という問題でした
現代に生きる人はピンとこないでしょうが、実に単純です
江戸時代の服装を知れば解りますが、下半身がフンドシだけの格好の人が数多く居たのです
股引や袴も穿いてない状態です そのまま縁台に腰掛けます
そのフンドシ一丁の尻の隣に食べ物を置く訳です
完全に衛生問題です
現代で俳優達にやらせるには問題があるシーンとなります
だから仕方なく机と椅子が用いられるのでしょう
この様に西洋文化と違い、日本文化には不衛生な食習慣があるので再現が危ないのです
時代劇の食習慣は西洋文化を日本っぽくした物にならざるを得ないんですね