襦袢
着物のマナーは面倒臭い。 そんな風に考えられ、市場規模が衰退するばかり。 面倒臭いのが事実なのだから仕方ありませんが、その面倒臭いマナーを撤廃しないのが一番の問題です。 私はその撤廃の一環として「長襦袢になる前の襦袢を礼装とすれば楽に着られる…
大変長いので結論を先に述べますと 今「襦袢」と呼ばれる服と「本来の襦袢」は全く違う見た目の服 という考察です。 clothroad.hatenablog.jp 襦袢の発端について調べると 「南蛮貿易にてポルトガルから伝来した南蛮服「gibao」の立ち襟を着物から出して洒落…
襦袢と合羽という和服がありますが、これは南蛮貿易があった中世日本に伝来したポルトガルの服がルーツです。 「gibao」が襦袢になり、「capa」が合羽となりました。 ヨーロッパに普及していた「ジバン」という服のポルトガル語が「gibao」です。 ヨーロッパ…
着物にボタンが無いのは何故? という話がありますが、厳密には「日本伝統服飾」の「着物・和服」に当てはまる服には付いてます 時期としては戦国時代末期から江戸時代初期 南蛮伝来でボタンが来てからは「南蛮服を模した和服」に使われる様になりました で…
襦袢については今まで書いたりもしてきましたが、潜在する優れた実用性のある「和服」として記していませんでした ここではその「実用性が高い和服」としての襦袢に論います 上記の「gibãoから襦袢への発展」の図説画像は個人・商用問わず利用を推奨します …
タイトルにある通り戦国時代に南蛮から伝来した品に影響を受けた当時の日本人が作り出した新しい和服についての話。 戦国時代と言うのは特に合理性が求められる時代だ。 何故なら理不尽な生殺与奪が蔓延るため、文字通りの生存競争に負けない工夫や思想が発…
タイトルにもある通り、襦袢・具足下・鎧下着・鎖帷子・合羽・陣羽織を分析して構成要素をまとめる。 襦袢 具足下・鎧下着 鎖帷子 合羽 陣羽織 留め具による着脱の合理性 襦袢 襦袢はヨーロッパ全土に見られる鎧の下に着る服「プールポワン」の一種。 ポルト…
和服の長着の下には汗除けの機能を持つ物として着られる肌着、または下着とされる服飾が昔からある。 小袖もその一つであり、七~八世紀以来は下着の扱いとなった。 江戸後期頃には四ツ手と言われるX状の下着も生まれた。 そして今日に至るまで長くその座を…