江戸時代、「足袋沓」という靴がなぜ普及しなかったのか 

日本は靴が無い事がよく論われます 外国人からは「侍ってあんなに立派な格好なのに、履いてるのはサンダルってのがショック受ける」という人も居る程 成程確かに サンダルに分類される草履や草鞋等の未発達な履物は、あまり実用性が高いとは言い難い要素が多…

襦袢の歴史や発展から実用性について 江戸初期の人が着ていた襦袢を作って着てみる

襦袢については今まで書いたりもしてきましたが、潜在する優れた実用性のある「和服」として記していませんでした ここではその「実用性が高い和服」としての襦袢に論います 上記の「gibãoから襦袢への発展」の図説画像は個人・商用問わず利用を推奨します …

蔵という日本建築と、和風じゃない「和」

日本建築のビルは存在しないのか?って話ありますよね。 togetter.com ビルディングと言えば元が西洋建築文化なので、日本建築文化に効率的な空間を設けた高層建築はないのかって言う話です。 それを考える時って城とか五重塔ですよね。 しかしピラミッド状…

猪目の由来を調べてふと「鼻」の可能性に至って「猪睨み」なのではないかと考えた

猪目と言う模様が日本では昔から存在します。 SNSで話題になったように馴染みのあるハートを連想し、人気のある模様へ認知されてきましたね。 しかし神社等の古い慣習を残す場においては「魔除け」「火伏せ」といった意味合いで使われているそうです。 なん…

着物としての襦袢・具足下・鎧下着・鎖帷子・合羽・陣羽織

タイトルにある通り戦国時代に南蛮から伝来した品に影響を受けた当時の日本人が作り出した新しい和服についての話。 戦国時代と言うのは特に合理性が求められる時代だ。 何故なら理不尽な生殺与奪が蔓延るため、文字通りの生存競争に負けない工夫や思想が発…

足袋沓や跣足袋と言って足袋が靴として使われる事もあります

足袋って言うと日本の靴下ってイデアあるじゃないですか? 「襪」から発展した草履用の襪 と言われていますが、これは違う。 本来は靴下の様な役割ではなく、草鞋と足の間に挟む「足カバー」だったんですよ。 草鞋掛け・打ち掛け・甲掛けと呼ばれるカバー的…

鞐(こはぜ)という和装の留め具

和服の留め具である鞐の歴史・素材・形式・用途をまとめた内容です 参考程度にどうぞ

襦袢・具足下・鎧下着・鎖帷子・合羽・陣羽織の構成要素

タイトルにもある通り、襦袢・具足下・鎧下着・鎖帷子・合羽・陣羽織を分析して構成要素をまとめる。 襦袢 具足下・鎧下着 鎖帷子 合羽 陣羽織 留め具による着脱の合理性 襦袢 襦袢はヨーロッパ全土に見られる鎧の下に着る服「プールポワン」の一種。 ポルト…

着物の問題点 袴という下衣

伝統衣装とされる文化を復興する。 こんなテーマは古今東西あるもので、今もなお尽きない議題です。 復興論談に必要なのは「問題点」をまとめておく事。 まずは日本の下衣である「袴」の問題点をまとめます。 ①袴の定義が曖昧 ②布の量が多く機能性に欠ける ③…

Gibãoで調べてたら見付けたけど良くわからない

www.youtube.com Gibão 襦袢のルーツであるポルトガルの南蛮服飾。 映像に出てくるのがそれなのかわからんです・・・

和ではなく和風を求める人は「じゃあ洋服で良いじゃん」と言います

日本服飾の長所を活かした新しい袴を作ったんですが、ミスが重なり遅れて秋になってしまいました。 秋の涼しさに「今からだとちょっと寒いな」と物憂げになったのは生まれてはじめてです。 さて、タイトルにもある様にちょっと難しい話をします。 周囲の人と…

洗濯機による破損を軽減する形状と波鞐

笠鞐の問題点として洗濯機使用による破損が挙げられる。 西洋服のトグルボタン(棒状ボタン)にしても破損する事がまま見られる事からプラスチック製の鞐でも当然発生し得る問題だ。 破損を防ぐならば弾力性がある素材を使う事も挙げられるが形状による解決…

襦袢・ダブレットの語源や起源 襦袢を下着扱いするのはスーツの上にワイシャツ着る様なもの

和服の長着の下には汗除けの機能を持つ物として着られる肌着、または下着とされる服飾が昔からある。 小袖もその一つであり、七~八世紀以来は下着の扱いとなった。 江戸後期頃には四ツ手と言われるX状の下着も生まれた。 そして今日に至るまで長くその座を…

伝統服飾の発展の過程には洋服の影響によるミッシング・リンクが生じやすい

ミッシング・リンクとは 進化・発展の過程に於ける順番の未発見・不存。 1234 678910 ↑ コレ 伝統的な服飾について調べていると、ミッシング・リンクが多い事に気付きます。 これは西洋文化の舶来による影響で省略しているからです。 チャイナドレ…

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